【モバマス】美城専務・高垣楓「「「乾杯っ」」」
もう、明日はオフだって言うのに、どうして誰も捕まらないのかしら。
今日は、お猪口でちょこっとだけで良いから、飲みたい日なのに。
お酒は一人で飲んでも美味しいけれど、誰かと飲むともっと美味しい。
せっかくなら、美味しくいただきたいじゃありませんか。
「あら……?」
と、事務所の中をうろついていたら、思いもよらない光景。
「キミは優秀だが、少し頭がかたいところがあるようだな」
「それこそが、彼女達を笑顔にするために必要な事だと、私は考えます」
最近、346プロダクションの名物になりつつある、えーと、何て言ったかしら?
ああ、そうそう! ポエムバトル!
うふふっ、詩的に戦うだなんて、素敵、ですね!
「それは傲慢と言うものだ。キミは、魔法使いにでもなったつもりか?」
「魔法を使うのは、彼女達自身です。私は、あくまでもそのサポートにすぎません」
「まあ! それじゃあ、素敵なステッキ、という事ですね!」
とっても自然に話に入り込めたわ。
あとは、この二人を居酒屋に誘導すれば……完璧ね!
「……高垣くん?」
「……高垣さん?」
「はい、高垣楓でーす♪」
二人共、私に注目してる今がチャンスよね。
「続きは、居酒屋で……というのが良いと、私は思います♪」