【モバマス】武内P「クリスマスLIVE、お疲れ様でした」
私の言葉を聞いて、シンデレラプロジェクトの全員が、良い笑顔で「はい」と返事をした。
今日のLIVEはとても素晴らしく、ファンの方達だけでなく、
スタッフ全員も彼女達に魅了されていたと思う。
勿論、言うまでもなく私もその内の一人だ。
「休憩後、少し時間を空けて打ち上げ会場の方へ移動します」
まだ興奮冷めやらぬのか、彼女達は頬を上気させている。
しかし、いつまでもこうしてはいられない。
プロジェクトのメンバーは、新田さんを除いては18歳以下で構成されている。
なので、夜の22時以降の行動には制限がかかってしまう。
「事前にご説明していた通り、参加するのは皆さんと、そして――」
「――ちょっと待ったぁ!」
「……本田さん?」
私と、という言葉を言う前に、まだ肩で息をしている本田さんに待ったをかけられた。
何か、問題でもあったのだろうか。
「そうにゃ! Pチャン!」
「その先は――」
前川さんに、多田さんまで……何を?
「「――言わせない!」」
二人の声が、しっかりと重なる。
それだけでなく、見れば、メンバー全員がうんうんと頷いていた。