【モバマス】緒方智恵理「わたしのプロデューサーさんは、とっても不器用」
「緒方さん、お疲れ様です」
「はい……ありがとう、ございます」
引っ込み思案だったわたしがここまで頑張れたのも、かな子ちゃんや杏ちゃん、
それに、この人が居たら、です。
こんな事恥ずかしくて言えないけど、この気持ち、伝わってると良いな。
「……なんて」
「? どうか、しましたか?」
「あっ、いえ……何でもありません」
いけない、声に出ちゃってた。
うぅ……変な子に思われちゃったりしてないかな。
もしそう思われてても……えへへ、きっと、大丈夫。
――この人は、わたしを見捨てない。
だって、見捨てないって言ったもんね。
わたしがアイドルとして頑張る限り、見捨てないって。
だから、わたしはいつも頑張ってます。