モバP「炬燵」
日本という国の特色の一つとして、しばしば四季の変化が挙げられることがある。
なるほどと思う。春には桜など、その時分時分でお色直しする景色を楽しめるというのは、何とも贅沢な話である。
とはいえ良いことばかりでもないのも実情である。四季があるということは、気温の寒暖差が激しいという意味でもあるのだ。
そのため私たちはクーラーやヒーターといった機器を生み出してきた。
そういった文明の利器とは偉大なるなるもので、今日の我々にとっては欠かせぬものであり、生活の一部といっても過言ではなかろう。
中でも特に日本人にとって外せぬものがある。
それは人々を無気力な駄目人間に貶め、時には発熱や頭痛といった症状をもたらして牙を向く。
恐怖のスクエアと呼び声高き悪魔の発明。その名も――