御坂「ミ、ミサカはミサカはおねだりしてみたり!」一方「テメェ…」
鳥のさえずりで目が覚めた。
美琴「んにゅう……」
コロ、と寝返りを打とうと体を動かし―――
美琴「……んにゃ?」
―――動かない。
そういえば先程からなにか大きな暖かい物に包まれているような感覚があるのだが。
………これがなかなか、心地いい。
ギュ、と自分を包むそれを強く抱き寄せると、頭の上から聞き覚えのある声が降ってきた。
一方通行「おィ、起きたか?」
胸に響く澄んだテノール。
今はそれすらも心地良く、もう一度夢の世界へ旅立とうとし――――
美琴「…………………え?」
――――誰?