【ヒロアカ】渡我「私のヒーロー」
突然変異型。父のものとも母のものとも違う個性は、私の家族にヒビを入れてしまった。
そうして私の個性が発現してから一年後、私の両親はあっさりと離婚した。
私の親権を巡って、父と母は対立した。
互いに互いの不始末だから、育てるのはお前の役目だと私を押し付け合った。
「欲しい」ではなく「要らない」。
そして私はそれを知ってしまった。齢4歳にして、この世の理を知る。
人は醜く、脆い。たとえ家族であっても、簡単に瓦解する。
結局私は、児童保護施設で預けられることとなった。
そして「血」を扱う個性。その不気味さ故に私は、周りから距離を取られることとなる。
そうして、急速に世界に対する興味を失い始めた頃。
私は、その子と出会う事になる。